金属アーク溶接等作業における
溶接ヒュームの濃度測定
金属アーク溶接等作業において発生する「溶接ヒューム」について、労働者に神経障害等の健康障害を及ぼす恐れがあることが明らかになり、特定化学物質障害予防規則(特化則) 等が改正されました。
※令和3年度中に実施しなければならない義務があります。
溶接ヒュームの濃度の測定結果に応じて、
有効な呼吸用保護具(マスク) を選択することが重要です。

測定対象となる金属アーク溶接等作業
- 屋内で金属をアーク溶接する作業(被覆(溶接棒)、炭酸ガス、MAG、MIG、TIG、プラズマなど)
- 屋内で、アークを用いて金属を溶断し、またはガウジングする作業
- その他の溶接ヒュームを製造し、又は取り扱う作業
(燃焼ガス、レーザービーム等を熱源とする溶接、溶断、ガウジングは含まれない)
※屋外作業は測定の対象となりません。また、屋内であっても建築中の建屋内でのアーク溶接も測定の対象外です。
測定を行うタイミング
- 測定を実施していない場合
- 金属アーク溶接等作業の方法を新たに採用するとき
- 溶接方法が変更されたとき
- 溶接材料、母材や溶接作業場所の変更が溶接ヒュームの濃度に大きな影響を与えるとき
※定期的な測定は必要ありません。
測定方法について
溶接ヒュームのサンプリング(測定)は「均等ばく露作業」ごとに、「金属アーク溶接等作業」を行う労働者2名以上を選定、サンプリング対象とします。
この2名以上は「均等ばく露作業」グループで代表的な作業を行う方が望ましいです。サンプリングは労働者の方の腰にポンプを装着、襟に小型のサンプラー(ろ紙ホルダー)を装着していただき実施します。

必要な措置の流れ

測定結果に応じた有効なマスクの選択
「要求防護係数」を上回る「指定防護係数」を有する呼吸用保護具を選択してください。(特化則第38条の21第6項、測定等告示第2条)
例)
代表測定値0.80 mg/㎥の場合
0.60 mg/㎥÷0.05mg/㎥=16…要求防護係数
すなわち防護係数16以上の呼吸用保護具を選定し着用する必要があります。お気軽にご相談ください。

マスクフィットテスト
金属アーク溶接等作業中に発生する溶接ヒュームの暴露により、作業者に神経障害などの健康被害を及ぼすことが明らかになりました。これを受けて、特定化学物質障害予防規則が改正されました。
特定化学物質障害予防規則の改正により、金属アーク溶接等作業を継続して行う屋内作業場の溶接作業者に対して、1年以内ごとに1回、呼吸用保護具のフィットテストの実施が義務付けられました。

マスクフィットテストとは
計測機器等を用いて呼吸用保護具が顔に密着しているか、漏れ込みがないかを評価する方法です。その方法は、JIS T 8150で定められています。溶接ヒュームの測定結果に基づき、使用者の顔面にフィットしたマスクの選択、正しい使用方法を確認するために行います。
- 対象者:金属アーク溶接作業を継続して行う屋内作業場において当該作業に従事する労働者
- 頻度:1年以内ごとに1回、定期的に実施(義務あり)
- 保管:測定した記録を3年間保存する
フィットテストの対象となる呼吸用保護具
顔面で気密を形成する『タイトフィット形』のマスクがフィットテストの対象です。
(※『ルーズフィット形』のマスクはフィットテストの対象外)
- 取替え式防じんマスク
- 使い捨て式防じんマスク
- 防毒マスク
- 面体形電動ファン付き呼吸用保護具(PAPR)
- 面体形有毒ガス用電動ファン付き呼吸用保護具(G-PAPR)
- 面体を有するホースマスク(肺力吸引形、手動送風機形、電動送風機形)
- 面体を有するエアラインマスク(一定流量形、デマンド形、プレッシャデマンド形)
- 空気呼吸器(デマンド型、プレッシャデマンド型)
- 循環式呼吸器(酸素発生形、圧縮酸素形)

定量的フィットテスト
4種類の動作を行い、マスク内外の大気じん濃度差を測定して、フィットテストの合否を判定します。
弊社は、短縮定量的フィットテストで実施しています。
弊社の特徴
- 専用機材を使用した定量的フィットテストでより正確に!
- 測定員を派遣し貴社で測定を実施します!(来社も可)
- 測定者は全員マスクフィットテスト実施者養成研修修了者です。
- 静岡市を中心に静岡県全域および他県(山梨、神奈川等)まで対応可能。
短縮動作(使い捨てマスクの場合)
- 前屈(30秒)
- 発声(30秒)
※取替式の場合は「駆け足」になります。 - 頭を左右に動かす(30秒)
- 頭を上下に動かす(39秒)
フィットテスト実施時の注意事項
注意事項 | 不合格の主な原因 | |
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被験者 | フィットテスト30分前から禁煙してください。 | たばこの煙がマスク内側の粒子として計測されます。 |
顔面とマスクの密着部に頭髪・ひげ又は眼鏡などの装着品が無いようにしてください。 | 顔面とマスクとの間に隙間が生じ、マスクの密着性が低下します。 | |
マスク | 使用者の顔にフィットしたマスクを使用してください。 | 顔面とマスクとの密着性が低下し、漏れた場所からマスク外側の粒子を吸い込みます。 |
変形、破損、劣化、汚れ、目詰まりなど無いマスクを使用してください。 | 漏れが発生した場所からマスク外側の粒子を吸い込みます。 |